感覚の正体

塾なんていらない。

『こうやったらいいのか!』

という感覚の正体は『学習法』です。

一般的なものではなく、お子さん独自の『学習法』です。

同じ科目、単元、問題を学習しても、理解度やスピードが異なるように、

同じ物事を学習しても、理解するまでの方法は人それぞれ異なります。

塾では単元ごと、問題ごとに考え方や解き方の指導を行います。

塾の方針もありますが、やはり教え方、指導の仕方は人それぞれ個性があるので、

教わる側との相性も大事になってきます。

ただ、経験が豊富で、一般的に指導が上手と言われる講師は、基本的な問題の解法を教えることを通じて学習法も教えていることが多いと思います。

問題を解かせながら、どのように考えたらこの問題が解けるのかを指導するのは当たり前のことです。

そこから先、この生徒はどのくらいの問題量を解かせて、どのくらいの期間を開けて復習をさせれば忘れにくくなるのか・・・。

優秀な講師はその生徒の学習法を、生徒より把握しています。

もちろん、それを把握し、実践していくためにはそれなりの指導回数が必要になるので、塾の月謝もそれなりのものになると思います。

正直、この初期投資をケチるご家庭はろくなことになりません。

絶対成績は上がらないから。

ただ、だらだらと月謝を払い続けるだけですね。

少し話がそれましたが、

その学習法を元に、指導、宿題管理を行い、テスト前には予想問題の中から短期記憶で対処できそうな問題から重点的に指導して問題と解法を覚えさせます。

そうすると、点数が取れるようになるんです。

正直、ここまで丁寧に生徒の指導をしている塾がどのくらいあるかは疑問ですが、

塾に行って、成績が上がったのであれば、大まかな流れはこのパターンに当てはまると思います。

点数が取れているということは、お子さんの中には『学習法』の形は存在しています。

後はそれを思い出して、繰り返すことで自分独自の『学習法』を完成させればいいだけです。

これは、どの科目でも同じです。

お子さんが今、塾で数学の指導のみを受けている場合でも、理科の指導を受けている場合でも同じです。

自分の学習法は他の科目にも同じように通用します。

習っていない科目だからできないということはありません。

大事なことは、自分で感じた『そういうことか!』=『学習法』を繰り返すということです。

勉強に近道はありません。

お子さんの脳はパソコンのハードディスクのような性能は持っていません。

なので何度も何度も繰り返すしかありません。

繰り返すことによって自分の“脳力”も把握しやすくなります。

一度でも自分の中に『こうすればいいのか!』という感覚が生まれたのであれば、

それ以降塾に通うのは、はっきり言ってただのサボりであり、甘えにすぎません。

分かっていることをやらないのだから。

そのまま塾を継続しても現状維持がせいぜいでしょう。

ある程度成績が上がったのであれば、成績が上がる前に講師が指導した内容を思い出しながら、自分で勉強を続けていけば大丈夫です。

分からないところは学校の先生に、放課後、休み時間に質問に行きましょう。

やる気も評価されて一石二鳥です。

何度も言いますが、塾は基本的に『指導』をする場所です。

優秀な講師は『指導』の中に上手にお子さんの『学習法』を織り込んでくれ、成績を上げてくれるでしょうが、そこからさらに成績が上がることはまずありません。

成績が上がったこと、お子さんの『学習法』を見つけてくれたことに感謝し、すっぱりと塾を辞めましょう。

それ以降、塾に支払うつもりだった月謝は、お子さんがより自分の『学習法』を意識して勉強ができるよう、有意義に使いましょう。

モチベーションの維持、目標、ご褒美・・・、

言い方は色々ありますし、ご家庭のポリシーにもよりますが、勉強が目的でない限り、

『勉強して良かった』と思うような何かは必要になってくると思います。

次回はそのあたりについて書こうと思います。

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