実績・口コミの罠。

塾なんていらない。

その実績はあなたの参考になりますか?

貴方が塾を選ぶとき何を参考にしていますか?

多くの方が“実績”や“口コミ”を参考にしているのではないでしょうか。

これは正しい方法だと思います。

当然ですが長く運営されればされるほど“実績”は増えていきます。

その塾が長くその場所で生徒をしっかりと指導してきた結果が“実績”として表れているので大いに参考にすべきでしょう。

また最近は、塾〇〇などの塾に対する口コミをまとめたサイトもあり、保護者目線で気になる所をチェックすることも可能になってきており、ますます塾を選びやすくなっています。

塾に行くべきお子さんはこれらを参考にして、自分に合う塾を選び、そこで頑張りましょう。

必ず、貴方の力になってくれると思います。

但し、勉強に苦労しているお子さんは“実績”や“口コミ”を見ても意味がありません。

ほとんどの場合、その塾に書いてある実績に届かないからです。

集団指導であれ、個別指導であれ、塾には決まった指導の形があります。

1コマ当たりの時間や料金、指導形式はまちまちですが、それぞれオーソドックスな形があり、そこに生徒一人一人を当てはめて指導を行います。

勉強に苦労しているお子さんがその塾の決められた型の中で、成績が上がるということはほとんどありません。

もちろん、ほとんど家庭学習をしていなかった生徒が、塾で例えば週1~2時間も勉強するようになれば、少しは成績が上がるでしょうし、学校の授業が面白くなって気づけば成績が急上昇!

などという可能性も無い訳ではありません(後半はほぼありません)が、

塾で指導してもらった科目の成績を少しだけ上げてもらうために、安くないお金を払って塾に行くのはあまりにももったいないと思いませんか?

それとも、成績を上げてもらうために、個別指導ならば週1コマを2コマにしますか?

集団指導なら通常の指導に加えて集中講座を受講しますか?

勉強に困っているお子さんが塾で成績を上げるためには、普通の生徒より多くの指導を必要とします。

これはご家庭も分かっていることでしょうし、塾も必死で営業トークをします。

塾に掛ける資金が潤沢にあり、どうしても塾に頼りたいご家庭を止めることはしません。

但し、勉強に困っているお子さんをお持ちのご家庭は、自分たちが塾からどのように見られているのかは知っておくべきだと思います。

塾経営者としては、ある程度塾に掛ける資金が潤沢で、勉強に困っているお子さんをお持ちのご家庭こそがターゲットであり、非常にありがたい存在です。

苦手科目を克服するためには、ある程度過去にさかのぼって学習をしなければいけないので、指導量(料)が増え、学習習慣をつけるために指導量(料)が増え、簡単には結果が出ない前提で入塾してもらうことが多いので塾継続時間が長くなる。

指導は大変ですが、これほど美味しい顧客はいません。

ですが、塾の実績として残るのは基本的には貴方の結果ではありません。

塾の実績はたいていの場合、最低限の指導を受けている優秀な生徒が出してくれるからです。それ以外は特殊な例です。

ただ、たまに起きる特殊な例こそ、広告を打つ経営者にとっては最高の事例になるので大々的に宣伝することになります。(逆転合格の例を書いた本は大ヒットしますね)

あなた方が支払った月謝は、広告や成績優秀者へのサービスとして還元されているだけです。

もちろん塾はあなたのお子さんの指導に手を抜くことはしないでしょう。

毎回きちんと指導を行い、宿題を出し、お子さんの学習状況についても報告してくれるのではないでしょうか?

むしろ、他の生徒より手厚くコミュニケーションを取ってもらえるでしょう。

少しでも長く続けて欲しいからです。

ただ、上がらないものは上がらないんです。

指導回数、宿題を増やしたところで成績はなかなか上がらないんです。

塾の中には、勉強で困っているお子さんをメインに指導していることを謳っている塾もありますが、そちらも同じことです。

そこでも、限られた優秀な生徒が出した“実績”を謳って生徒を集めていますし、

そこで頑張ったとしても、勉強に困ったお子さんの成績が上がることはほとんどありません。 その“実績”を参考にして塾を選ぶのは止めてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました