学習法①

塾なんていらない。

では、正しい『学習法』とは何なのでしょうか。

それにはある程度の個人差はありますが、目指すべき一つ目のゴールは決まっています。

その一つ目のゴールは、

教科書が読めるようになる。

と言うことです。

教科書を使って勉強することができるようになれば、成績は上がります。

勉強に苦労しているお子さんは、まず教科書が読めません。

試しにある程度大きな書店に行き、学習参考書の売り場に行ってみてください。

昔からある参考書の多くは教科書の内容を踏まえながら、応用的・発展的な事がらを扱ったものが主流でした。教科書レベル以上の学習をしたいという優秀な学生のニーズに応えるものですね。

でも今は状況が全く異なっています。

昔からある参考書よりも目立つ場所に置かれているのは、

『〇〇が良く分かる本』

『世界一簡単な△△』

『優しく学ぶ××』

と言うような売り文句がタイトルになっている参考書だと思います。

これらの参考書は基本的に教科書より説明や解説を詳しく書いており、教科書の内容がしっかり理解できていない生徒を想定して書かれています。

教科書より簡単な内容の参考書が良く売れているという事実が表すのは、勉強に苦労してるお子さんの多くは教科書で学習するレベルにまで到達しておらず、そのレベルに到達するために平易な参考書を購入しているということです。

学校で行われるテスト、現在のセンター試験などは一般的に『教科書レベル』の難易度と言われていますが、実際教科書に書かれている内容からしか出題されません。

新しく導入されるであろう共通テストも同じです。

つまり、教科書をしっかり読み、内容を理解して行くことで確実に成績は上がっていきます。

平易な参考書を否定しているわけではありません。

平易な参考書を利用しながらも、勉強のベースは教科書に置き、内容が理解できるまで時間が掛かっても読み込むことが、一見遠回りに見えても正しい学習法だと言えます。

最初はとても苦労すると思います。

分からないこともあると思います。

でも、読んでください。

これは数学などの理系科目でも同じです。

最初から分からなくてもいいんです。

勉強の初期は、初めてやるゲームと同じです。

ゲームを続けるため、先に進むために何をしますか?

とりあえずルールとして覚えていけばいいんです。

なんとなくそうなるんだ、ということを覚えていく。

これが勉強の基本です。

学校で行う全ての勉強について言えることですが、

学ばなければいけないことは『無』から『有』を創り出すようなことでもなく、新たな公式を導き出す事でもありません。

偉大な先人達が見つけてくれたありがたいものが、どういったものであるかを理解し、覚え、然るべき場所で使うことです。

だから覚えましょう。

決して丸暗記ではありません。

教科書をベースに学習して、教科書の内容を理解するために必要なことを覚えていきましょう。

学校の定期テストなどは、教科書に書かれている内容を使い方も含めて理解し、覚えているかを確認するテストに過ぎません(超進学校は除く)。

普段から覚えることを意識して勉強することはとても大切なことです。

覚えることにどれだけの時間が掛かるかも意識してください。

テスト本番で持ち込めるのはお子さんの頭の中にある知識だけです。

覚えてなければひらめきも工夫も悪あがきも通用しません。

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