お子さんは『勉強の目的』を持っているでしょうか?
将来のため、進みたい進路のため、同級生よりいい点を取るため・・・。
どれも素晴らしいですね。
親に欲しいものを買ってもらうため、お小遣いを値上げしてもらうため・・・。
これも大切な目的です。
明確な目的を持つことも『学習法』の一つです。
但し、この目的は自分の中から出たもの、自分のためになるものであることが望ましいのですが、更に重要なことはそれが継続的なものであることです。
例えば、
勉強しないと親に怒られるから。
宿題を終わらせないと遊びやゲームができない。
次回のテストの点数が悪かったら携帯禁止、お小遣い減額。
などの目的は良くない目的とまでは言いませんし、短期的にはある程度の学習効果もあるでしょうが、おすすめできる目的ではありません。
親に怒られないように勉強するフリは簡単ですし、
遊ぶために宿題を適当に終わらせることもできます。
次回のテストのために頑張ることは大切ですし、先程書きましたが、罰を回避するための短期的な努力でも、ある程度の学習効果はあると思います。
親が毎回のテスト毎にルールを決め、厳密に運用すれば継続的なものにする事が出来ますし、お子さんがそれに慣れれば継続的な目的に変わるからです。
しかし、勉強しないこと、点数が取れないことに対して何かの罰を与えるというのは、教育上の意味でも、お子さんの精神面への影響においても好ましいとは思えません。
しかも、勉強が楽しくなる機会までも奪ってしまう可能性があります。
嫌なのに、やりたくないのに、罰を回避するために無理やり勉強し、テストでいい点を取り続けなければならないのですから・・・。
塾に行かせることも同じですね。
お子さんが望んでいないのに、塾に行かせても効果は期待できません。
せっかくお金を使うのであれば、
そのお金をお子さんが自分で『勉強の目的』を持つために使ってはどうでしょうか?
塾に行かなくても自分で勉強するのであれば、
月謝として支払う予定だったお金でお子さんのお小遣い増額。
予算の範囲で欲しいものを買ってあげる。
ご家庭のポリシーもあり、金品で子供の歓心を買うのは違う!
と言うのであれば、学校の勉強をするためではない塾はいかがでしょうか?
プログラミングの塾や水泳教室、音楽教室、英会話(英語塾ではない)など。
もちろん、お子さんがこれらの教室に通いたいのであれば、ですが・・・。
これからの時代を生き残るための金融リテラシーを早期に身に付けるために、少額株の運用をさせてみるのも面白いかもしれませんね。
大切なことは、お子さんが塾に行かなくても自分のために努力する『勉強の目的』になり得るかどうかなので、何でも構いません。
お小遣いでも、趣味でも、旅行でも、ご馳走でも。
ただ、できるだけ継続性のある報酬が理想です。
一過性の報酬ではなく、継続的な報酬。
我々大人が継続的な報酬のために会社に所属し、働くことと同じですね。
現実の社会とは異なり、勉強というものは、分かりやすい『勉強の目的』をもてば、周囲が何も言わなくても勉強し易くなり、成績もそれに付随して向上して行きます。
早く目的を持ち、継続すればするほどこの効果は増大します。
そして、それは学習の天敵であるスマホやゲームも同じです。
キーワードは『中毒性』『習慣化』です。
これについては今後書いていく予定なので、ここで詳しくは触れませんが、
スマホやゲームなどの誘惑に耐え、自分のために勉強し続けるためには、わかり易く明確な『勉強の目的』が必要になります。
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